TEARS【~君色涙~】

「皆が主役かぁ。良いこと言うね!志望校にも合格できたし、無事今日という日を迎えられてほんと良かった。これで華の女子高生ライフを満喫できるー!」

「ユカリは満喫のしすぎで留年しないように」

「なにをう!?」


あぁ、また始まった。

でも4月になったらこの二人のやり取りが頻繁に見られなくなるのはちょっと寂しいかも。


ユカリの言う通り、二人とも兼ねてからの第一志望へと受かり

私も東高に合格できた。


来月には晴れて3人とも女子高校生になる。


「にしてもさ、あの藤原さんも優衣と同じ高校受かってんでしょ?びっくりだよね。てっきり西高受験するつもりなんだと思ったのに、優衣ってば平気?」


と、周囲の気配を伺うようにしてユカリが耳打ちしてくる。


そう、一般入試合格発表の日
藤原さんも東高に合格していた。


直接本人から聞いたわけではないものの、発表された前後の受験番号で分かった。

私はニコッと笑い返す。


「うん、もう仲直りしたし。平気」


入試の日はさすがに私も心臓がひっくり返るかと思ったけど…
今になって考えれば、和解するきっかけが出来て良かったと思える。



「なぁ優衣たち、そろそろ卒業式始まるってさ。行かねーの?」


色々と思い出の詰まった3年間。
名残惜しさもあってか未だ教室に入り浸っていると、隼人が声を掛けてきた。

そんな隼人の胸元には、とある物がまだ光っていて。
私は思わずそれをジッと見つめる。