TEARS【~君色涙~】

試験会場でもある東高に無事到着した私は、
指定された教室に足を踏み入れると、自分の番号が書かれた座席へと腰を下ろした。


はぁ良かったぁ、間に合って。

電車だし、遅刻したらどうしようかと思った。


こうしている今も、同じ教室には見慣れない制服を着た受験生らで溢れている。

周りは皆、他校の知らない人。


それでも確かに分かるのは
今ここに集まっている人たち全員、同志でありライバルなんだ……。


そう思ったら途端に緊張して落ち着かなくなる。

でもこんな時は……


「……」


思い出したように手をポケットに差し入れると、中から取り出したのは隼人からのお守り。


それを見て思わずホッと安心していたのもつかの間

ふと、前の席に座る人がやって来た。


ところが、その人物の顔を何気なく目にした直後、私は声にもならない声をあげそうになる。



「!?」



――ふ、藤原さん!?