TEARS【~君色涙~】

それからというもの、ますます私は自分の受験勉強に力が入って…

隼人はというと、もう進路が決まったにも関わらず
まだ一般入試を終えていない私のためにと、今まで通り放課後も残って勉強に付き添ってくれた。



やがて刻々と時は迫り…

受験当日の朝。


意を決して出発しようとする私に、家族が玄関先に集まってくる。


「ねぇ優衣、忘れ物ない?受験票は持った?
滑り止めには受かってるんだから、気負いせずにね」

「どの結果になってもお父さん達は優衣の味方だよ」

「優衣姉ちゃん、がんばってー!」


と、朝早いにも関わらず、家族総出で見送ってくれた。


受験票よし。
シャーペンに消しゴム、予備も持った。

…ポケットの奥には、隼人がくれたお守りを忍ばせて。


私は元気よく家を飛び出す。


「行ってきます!」