TEARS【~君色涙~】

「は、隼人!」

「へ?はやほ?」


無慈悲にもタコさんウィンナーをモグモグしているユカリをよそに、私はガタッ!と勢いよく立ち上がる。

視線の先では、急いで来たのだろうか肩で息をした様子の隼人。

私は夢中でタッと一目散に駆け寄る。


「ねぇ、隼人どうだった!?」

「…た」

「えっ?」

「落ちた」


――オ、オチ?

話のオチじゃなくて、落ち?こっちのこと?


うそっ?!

そんな

まさか隼人に限って…お、落ちるなんて…


「は、隼人……」

「……」


どうしよう。
こういう時こそ、私が隼人を励まさなきゃなのに…

それでも今はどう声をかけたらいいのか分からず
一人オロオロしていたら、突然隼人がパッと顔をあげた。


「なんつって、うっそ~」

「!」

「俺の番号あった。受かった」


そう言って、どこかいたずらっぽく笑ったかと思うと
入学手続きを終えた紙をピラッと見せてきた隼人。

同時に、私の怒りの鉄拳が飛ぶ。


「~~~!」

「わりっ、まじごめん。悪ふざけが過ぎた」

「……」

「って、優衣?」


さすがにふざけ過ぎた自覚があったのか、
いつもみたくよけない隼人の胸を何度も何度も叩くも、次第に力が弱まっていく。


「……っ」


こらえきれず、嬉し涙をこぼしていた。