「!?」

「もー今さらトボけちゃってー。優衣の方こそ、帰りは隼人に送ってもらったんでしょお?ヨリ戻したんなら言ってくれればいいのに」


ヨ、ヨリ…!?

なぜか考えていることをあっさり読まれた上、核心めいた事まで言いだすユカリに、私は焦って否定する。


「え?違うの?」

「ち、違う違う!
たしかに一昨日は隼人と一緒に帰ったけど、特にそういう話はしてないし、別にヨリを戻したわけじゃ…」


おとといの夜、皆と花火も終わって解散後。

一人で歩いて帰ろうとしたら、隼人に引き止められた。


“送る。何かあったら心配だから”


携帯も使えない夜道、内心は心細く思っていたところに隼人からそう言ってもらえて嬉しかった。

もちろん手を繋いで帰るとか、付き合ってた頃のような雰囲気にはなっていないけど…

それでも私は……


思い出したら気持ちが溢れて、ボソ…とこう呟いていた。


「ただ、私は隼人とヨリ戻したい。けど…」