TEARS【~君色涙~】

陽が沈んで、星が見えてきた。


この時間になると屋台全体がライトアップされ、お祭り感が一気に増すような気がする。


まぶゆいようなこの雰囲気が今は不思議と落ち着く。

その様子を神社の石段に座って一人眺めていたら

ビニール袋を手に引っ提げてきた様子の隼人が、二段抜かしで上がってきた。



「わり、遅くなって。これ優衣が食いたいっつってた」

「わ、ありがと!美味しそう」


隼人が真っ先に手渡してくれたのは、あんず飴。

さっきは怒らせたお詫びにと、わざわざ出店で買ってきてくれた。


「で、優衣はその間ナンパされなかったか?」

「!?さ、されるわけないし!いきなり何言ってんの」


全力で首を横に振っていたら、隼人が隣に腰を下ろしてきた。

「ふーん、みんな見る目ねーんだな」

「……」


ぼそっと呟くように言われ、口ごもってしまう。

すると、隼人が買ってきた食べ物を袋から出し始めた。