あれから、私たちは近くのサイゼに来ていた。

ドリンクバーから戻ってくるなり、ユカリがズイッと身を乗り出してくる。


「で、優衣はいつ先輩に告白するの?!」

「!」


思わず飲んでいたドリンクを吹きこぼしてしまった。

おしぼりでテーブルを拭きだす私に、隣でみーちゃんがため息をつく。


「ちょっとユカリ、なに急かしてんのよ」

「だって気になるじゃん!うちらに出来ることなら協力するしさ!
ね、優衣はいつ告白するかとかもう決めてるの?」


先輩に告白するとは決めたものの、正直…具体的なことまではまだ考えていなかった。


「え、えぇーと…」


自分から告白をするのは未だ初めての私…


ぐるぐると頭を巡らせていたとき、離れたフロアの方から騒ぐ声がした。



「サッカー部、優勝おめでとー!!」