TEARS【~君色涙~】

誘われるまま、私は隼人の家の前までやって来ていた。

隼人が住んでいたのは10階建てくらいの高層マンション。


入り口のエントランスを抜け、降りてきたエレベーターに乗り込もうとしたとき、ちょうど中に乗っていた女の人が出てきた。


「あれ?隼人。今日デートなんじゃなかったの?」



でもすれ違いざま、その女性は隼人を見るなり、声をかけてきたんだ。


なにも知らない私は、ひとり後ろでポカンと口を開ける。


誰?この女の人。


すっごく綺麗な人……