TEARS【~君色涙~】

隼人の後ろを付いていくまま
私たちは一旦、6組の教室へと入った。




「栗原、大丈夫か…?」


お互い息を切らしながら
ふいにこっちを振り向いた隼人が、どこか心配げに私の顔を覗きこむ。



…このとき


すごく怖かったのと、でも隼人が助けに来てくれた安心感からか

私は何も言わず、隼人の腕にギュッとしがみついた。