TEARS【~君色涙~】

ユカリの言う通り

もし本当に、隼人に彼女が出来てしまったら…


1年の頃みたく気軽に話したり夜にラインしたりすることも、出来なくなっちゃうのかな。



そしたら今までみたいに私のことなんてもう、気にかけてくれなくなる……?





そう思ったら休み時間、気付けば私の足は6組の教室へと急いでいた。

はやる気持ちを抑えつつ、廊下からこっそり隼人のクラスを覗いてみる。



「……」



でもそこで私が目にしたのは

クラスの男子だけでなく、
そこには何人もの女の子達が一緒に混ざっているような輪の中心で、楽しそうに笑ってる隼人の姿で…。


私の知らない人達と笑顔で話している隼人は、だれか別の人にすら思えて


隼人が遠くへ行ってしまったような


ただ私だけが取り残されてしまったような



まるでそんな気持ちになった。