TEARS【~君色涙~】




「二人ともおつかれ。1組ホームルーム長かったね」

「あれ?みーのクラス、もう終わったの?今から迎えに行こうと思ってたのに」


今日の学校は午前中で終わり。

始業式を済ませ、ホームルームも終えたあとは、
ユカリと一緒に6組へ向かおうとしていたものの

あいにく向こうのクラスの方が早く終わったらしく、みーちゃんが既に廊下で待っていた。


隼人、もう帰っちゃったのかな…


廊下から遠目で見ても、6組の教室に人が残っている様子はない。


始業式もクラスが遠いせいか、隼人の姿を見つけることはできなかった。




帰り際、まだ掲示板に張られていたままの3年生のクラス表に目が行くと

広瀬先輩と加奈子さんも1組と2組でクラスが離れてしまったようだった。


この結果に先輩は何を思うのだろう。


先輩の心も、これでようやく加奈子さんから離れてくれたりするのだろうか。



「……」



そこまで考えて、私はとっさに目を伏せる。


…やめよう、こんなことを考えるのは。



私はもう広瀬先輩のことは諦めたのだから。