式では恒例の校長先生の長い話。 毎年毎年寝ちゃうけど、高校では今日が最後なんだって思ったら、なんか寂しくて 一言一句聞き逃さないように耳をすました。 そしたら自然に涙が溢れてチラッと隣に座る由真をみると、 ブツブツ… 由真は泣いているどころか目を閉じて何か呟いていた 一瞬ギョッとしたけど、 そうだ、由真は卒業生の言葉を話すんだった。