【完】狂犬チワワ的彼氏



…………


家に帰って来てから、あれからどれくらいの時間が経っただろうか?

気が付けば少し寝てしまっていたらしいあたしは、窓を強く叩く雨の音で目を覚ました。



「…?」



ふいに眠気眼で時計に目を遣ると、時間はもう夕方の18時過ぎ。

帰ってきた時間は覚えてない…。何時だったかなぁ。

でも寝過ぎたことは確かだし、あたしはその場から立ち上がるとリビングに行こうと部屋を出た。


…でも、部屋を出た瞬間に思い出す。

寝てしまう前に起きた出来事を。


あたしは拓海くんとのことを思い出すと、ふいに歩く足を止めて立ち止まった。


そう言えば、携帯、電源切ったままだったな。


きっと、もういいでしょ。


そう思って電源を入れると…



「…!」



少し経った時、携帯が一件のメールを受信した。

そのメールを開くと、相手は拓海くんからで。



“今どこ?”



画面には、その言葉だけが表示されてある。

でもそのメールを閉じると、あたしは深くため息を吐いて階段を下りた。


すると…



「…?」



…あれ?


リビングに灯りがついている。