【完】狂犬チワワ的彼氏



木塚くんはそう言うと、ばつの悪そうにあたしから視線を横に逸らす。



「……え」



そしてあたしは、その言葉に目を見開いて拓海くんを見つめる。


み、みみみ三つ子!!?


その事実にあたしがビックリしすぎて固まったままでいたら、それを聞いていた龍也くんが深くため息を吐いた。



「はぁー…」



そんな溜息とともに、小さく舌打ちをする音が耳に入る。

一方、あたしに事実を言った拓海くんは冷静な顔で。


…双子じゃないの…?


思わずそう思いながら、開いた口が塞がらない。



「…う、嘘…」



特に疑ってるわけでもないけど呟くようにあたしがそう言ったら、それを聞いた拓海くんが言った。



「何でここで嘘吐くんだよ」

「だ、だって……ってか、どうしてそんなこと黙ってたの!?」



そんな言葉に、あたしはそう言って真剣に拓海くんを見つめる。


聞きたいことがいっぱいありすぎて、頭ん中がぐちゃぐちゃで…。

そう思いつつ拓海くんの返事を待っていると、やがて拓海くんが言った。



「…兄貴の命令なんだよ」