そう思って完全に?になっていたら、木塚くんはあたしの手首を掴んで言う。
「こっち」
「!」
そう言って、木塚くんがそのままぐいぐいとあたしを引っ張って何故か出口へと向かっていく。
でも、そんな木塚くんにわけがわからないあたしは…
「ちょ、木塚くんっ…」
「…」
「そっちは出口だよ!」
わかってないのかと思ってそう言うけれど、
木塚くんはそれでも立ち止まらずに、改札に向かいながら言った。
「知ってるっつの、」
「!」
「いいから黙ってついて来いよ、ブス!」
そう言って、スタスタと歩いてやっと改札を抜ける。
そんな木塚くんの後に続いて、あたしも改札を抜けると…
「な、何で電車乗らないの!?
だって海に木塚くんの友達が待っ…」
待ってるのに。
あたしがわけがわからなくてそう言うと、その時木塚くんがその言葉を遮って言った。
「妃由、」
「?」
「俺、お前に話さなきゃいけないことがある」

