「ねぇ、ちょっ…木塚くん怒ってた!?」



そしてあたしは突然のことにビックリしながらも廊下に出るけど、その女子の姿はもう既に消えていて…


はぁ……仕方ない。行くしかないか。

そう思うと、あたしは最後にトイレの鏡で自分の姿をチェックした。


…うん、大丈夫。カワイイ。





だけどその後は、緊張しまくりで。

しかも昨日の今日だから、正直言うと行きたくない。


いったい何の用があって呼ばれたのかわからないまま…



もしかして…みんなの前で笑い者にされる?



そう思ってビクビクしていたら…




「おいキモ女!!」

「!?」




木塚くんの教室に向かっているはずが、その時後ろから彼のそんな声がした。


…ってか、また「キモ女」って言われた。


そう思いながらも恐る恐る後ろを振り向くと…



「遅ぇな、何してたんだよ!」



木塚くんが相変わらずの口調でそう言って、あたしに歩み寄って来た。


!!ひぃっ


…その姿だけは可愛くて仕方ないのに、あまりにも中身が違いすぎる。