「っ、行きたい!」
「え、行くの?」
「拓海くんも行こうよー」
しかしあたしがそう言うと、智輝くんが嫌そうに言う。
「お前を誘った覚えはないんだけど」
そう言って、冷たい目を向けるから。
そのあとの彼ら三人の自由なやりとりを見ながら、あたしは改めて思った。
彼らの見分け方の一つは、「視線」なんじゃないかと。
だって拓海くんだけは、あたしに向ける視線はいつだって優しい。(ただ、言葉はたまに残酷だけど)
その後は結局拓海くんが、智輝くんと龍也くんの二人をカラオケに追いやって、あたし達は広い家のなかで二人きりになった。
【三つ子の見分け方/おまけ④】
(カラオケ行きたかったな)
(俺は妃由と二人きりになりたかった)
(……拓海くんてやっぱずるい)

