【完】狂犬チワワ的彼氏



そう言ってオドオドしながらそこに入ると、美容院の中はやっぱりオシャレな雰囲気が漂う空間で。


…なんか…恥ずかしい。


そう思ってどうしていいかわからないでいると、店の奥から木塚くんと共に綺麗な20代くらいの女の人が出てきた。



「あら、拓海の彼女?」

「!!」



その人はそう言ってあたしに目を遣ると、「こんにちは」って笑顔を浮かべる。


…わ、凄い綺麗な人…。


あたしはそう思いながらも、少し挙動不審にとりあえず「こ、こんにちは」って挨拶を返した。


…ってか、あたしはここで今から 何をされるんだろう。

まさか……まさかね。


あたしが独りそう思っていると、 木塚くんがその女の人に言う。



「そ。一応彼女。けどさー何かあの姿あり得なくて。俺様が直しに来た」

「え、そう?可愛らしいコだと思うけど…」

「絶っ対そんなことない!!

ってことで、またいろいろ借りるよ」



木塚くんはそう言うと、



「オイ、いつまでも突っ立ってないでこっち来いよバカ!」



と、あたしにまた暴言を吐く。


…ってか、さっきの何気に聞き捨てならないし。

あたしはちゃんと可愛いもん。


そう思いつつ、恐る恐る木塚くんに訊ねてみた。



「…何するつもり?」