すると、そんな拓海くんの言葉を聞いて、理沙ちゃんは…
「ごめ、なさい…ごめんなさいっ…」
そう言って、泣きながらあたし達に謝ってくれて、
その後なんとかその場はおさまった。
…………
「っ、いて!」
「わ、大丈夫!?」
そのあとはあたしは拓海くんと二人ですぐに保健室に行って、先生がいなかったから代わりにあたしが拓海くんの手を手当てした。
だけど本当はカッターで切った手がかなり痛かったらしい拓海くんは、消毒液を少しつけただけで痛がってしまう。
って、そりゃそうだよね。
ごめんね、拓海くん。
ちなみに理沙ちゃんの件はあれからあたし達だけの秘密にしておいて、先生に言ったりもしなかった。
だって理沙ちゃんはいっぱい謝ってくれたし、凄くいっぱい泣いてたし…。
それに拓海くんへのストーカーだって、もうしないって誓ってくれた。
……まぁ、それは本当に一件落着なんだけど。
「っ!!いってーな、ぶっ殺すぞブス!」
「……」
何だろう。それなのに今は拓海くんがいろいろ酷すぎて………帰りたい。

