【完】狂犬チワワ的彼氏



でもあたしはその言葉を聞くと、その子に慌てて言う。



「いやっ…でも!生徒玄関のロッカーに、外履きはあったんだよ!それに、教室には鞄だって…!」

「え、そうなの?じゃあ、どこかにいるんじゃない?」

「…、」



そう言って、その子は「じゃああたしは部活があるから」とスタスタとその場を後にしていく。


…っ、全然見つかんないじゃん。

どこにいるのか、見当もつかない。


もしかして、トイレとか?


って、女子のあたしが勝手に入るわけにもいかないし。

先生に聞いたって、みんな「知らない」って言う。




しかし───…




その後、職員室に行って物理担当の先生に聞いたら、その先生が教えてくれた。



「え、木塚?

木塚なら、物理室でプリントやってるよ」


「え!?」


「アイツ昨日の授業サボったからさ、たぶんまだやってんじゃないかな」



そう言うと、「邪魔してやるなよ」って言葉を続ける。

でも、一方そんなナイスな情報を掴んだあたしは、最後の一言は全く耳に入らなくて。



「先生ありがと!」



そう言って、直ぐ様物理室に向かった。