【完】狂犬チワワ的彼氏




!!…え、


木塚くんはそう言うと、びっくりしているあたしに構わずに、

あたしの腕を掴んでぐいぐいと何処かへ向かっていく。



「ちょ、何処行くの!?」



そんな木塚くんにあたしが慌ててそう言うけど、でも木塚くんは聞く耳を持ってくれなくて。



「いいからついて来い」



って、それだけしか言わない。

…直してやる、って。

もしかして、木塚くんがあたしのこの格好を?


そう思って独り首を傾げていたら 、やがて目的の場所に到着したらしく…



「…び、美容院…?」

「…そ。グズグズしてねぇで入れ 」



木塚くんはそう言うと、さっさとその中に入って行ってしまった。


…このあたしの格好が変だっていうから、てっきりブティックに行くのかと思ってたけど…。

……何だ、違うらしい。


あたしは見慣れないオシャレな美容院を見上げたあと、木塚くんに続いてそこに入った。



「…し、失礼しまーす…」