【完】狂犬チワワ的彼氏



そう言うと龍也くんは、あたしからふいっと目を逸らす。


かっこ悪いって……まぁ、女のあたしにはわからない感情があるのも、仕方ないことなのかもしれないけど…。

でも、少しくらい頼ってほしかったな…。


って、今はそんなことを思ってる場合じゃなくて!



「…拓海くん、今どこにいるのかな」

「さあ。……え、彼に会いに行くんですか?」

「当たり前。このままじゃ気持ち悪いし、一生後悔する!」



あたしはそう言うと、早速鞄を持って立ち上がる。


でも、



「拓海さんが今どこにいるか、ご存じなんですか?」

「……知らない」



龍也くんがすかさずそう聞いてきて、あたしは呟くように首を横に振った。


まぁ、いいもん。電話かけてみるから。

…ただ、出てくれるかどうかわからないけど。


だけどあたしの返事を聞くと、龍也くんが教えてくれた。



「…拓海さんは、もしかしたら学校にいるかもしれません」

「え、」

「昨日、拓海さんの学校に行った俺がだいぶ授業をさぼってしまったので、居残り中かと」

「…いやいや最悪だよね、それ。おい、」



だけど、あたしはその言葉に頷くと…


その場を後にして、急いで学校に向かった。