【完】狂犬チワワ的彼氏



!!……え、


わ、かれ…?


本当に突然すぎるその言葉に、目の前に見ている景色が真っ暗になる。

最初の一瞬だけは、拓海くんが何を言ってるのかわからなかったけど…



「…な、なんで…?」

「…」

「う、嘘…だよね?からかってるんでしょ?拓海くん、冗談が過ぎるなぁ、」



あたしはそう言うと、電話越しに笑ってない笑顔で笑う。


でも、



『ごめん、嘘じゃない』

「!!」

『今すぐ俺と別れて。じゃあ、』



拓海くんはあたしの言葉にそれだけを言うと、一方的に電話を切ってしまった。



「た、拓海くん!ちょっと待っ…」



何とかしてそれを引き留めようとしたけど…無理だった。

待ってって言おうとしたその瞬間…聞こえてくるのは、ただの機械音。


なんで?なんでよ、拓海くん。

意味わかんない。


あたしがそう思って泣きそうになっていると、ずっと猫を見ていた龍也くんがあたしに言う。



「…拓海さん、何て?」