あたしはそう思うと、その龍也くんの言葉を真っ先に否定する。



「い、いや違うよ!何でそうなるの!」

「だって、毒舌を吐かれてんのに好きって」

「それは、拓海くんの顔が可愛すぎるから、意外すぎるって意味で…!」

「へーえ?」



だけど、あたしがそう言って否定しても、龍也くんは悪戯な笑みを浮かべてそれを譲らない。


た、確かに拓海くんはドSだけどさ。

だからってあたし、ドMとかじゃないからね絶対。


あたしはそう思いながらも何だか恥ずかしくなってきて、「話を変えよう」とまた口を開いて言った。



「ってか、龍也くん」

「はい?」

「拓海くんは、明日はこの学校に来るよね?」



しかしあたしがそう聞くと、龍也くんが少し考えたあと首を傾げて言う。



「…さあ?」

「え、さあって…来ないの!?じゃあ明後日は!?」



そしてあたしが拓海くんに逢いたい気持ちでそう聞くと、龍也くんが言った。



「…拓海さんは、もしかしたらしばらくはこの学校に来ないかもしれません」

「え、」



来ない?


何で!?