【完】狂犬チワワ的彼氏



…あれ?何?

もしかして、もう仲良くなっちゃった感じ?拓海くんと理沙ちゃん。


だけど、あたしがそう思って嫌な予感を感じていると、拓海くんが理沙ちゃんに言った。



「……えっと、


だれ?」



!!……え、


拓海くんは理沙ちゃんに容赦なくそう言うと、本当に不思議そうな顔をする。


だ、誰って。

名前、覚えてないの!?


そんな拓海くんにあたしがビックリしていると、理沙ちゃんがそんな拓海くんに構わずに言った。



「あ、初めまして。あたし、今日転校してきた日向理沙。木塚くんの、隣の席になったの」

「へぇ」

「わかんないのも、しょうがないよね。だって木塚くん、さっきの授業出なかったんだから」



理沙ちゃんはそう言うと、心なしかほんの少しだけ寂しそうな顔をする。


ってか、



「まさか…1限目サボった?」



理沙ちゃんの言葉を聞いてあたしがすかさずそう聞くと、拓海くんが漫画の表紙をあたしに見せながら言った。



「これ、見る方が先だから」