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その後の1限目の授業は全く頭に入らなくて、あたしはずっと拓海くんのことを考えていた。
いや、彼氏をこんな簡単に疑うのもどうなの?って感じだけど。
でも、好きだからこそなんだよね?とか変に開き直ってみたり。
……拓海くんが、あたしが龍也くんに心変わりしないか不安がっていた時も、実はこんな感じだったんだろうな、とか考えてみたりもした。
でも、
「…じゃあ、1限目の授業はここまで」
「!」
待ちに待った1限目終了のチャイムが鳴ったのを聞いた途端、あたしは授業が終わるなりすぐに教室を出て拓海くんの教室に向かった。
早く会いたい。
早く会いたい。
でも、そう思いながら来てみると…
「拓海くー……あれ?」
何故か、そこには拓海くんの姿が無い。見当たらない。
だけど代わりに、今朝会った例の転校生の姿が見えて…
…理沙ちゃん…
理沙ちゃんは、クラスの男女数人に囲まれて楽しそうにしている。
まだ少し緊張しているその姿を見たあと、あたしはその集団の中に拓海くんがいないかを確認してみた。
すると…
「何やってんの?お前、」
「!?…っ、」

