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妃由side
数日後。
ある日の朝、あたしがいつものように学校に行くと、生徒玄関には見慣れない女子生徒が立っていた。
「…?」
その女子生徒は物凄い美少女で、綺麗な長い黒髪を指先で軽く整えながら、何か困ってる様子だった。
誰?見たことないけど……一年生?じゃない、よね。
あたしが通う学校は学年によってリボンの色が分けられていて、あたしの学年は皆赤いリボン。
その人のリボンも、赤色で……もしかして、転校生とか?
そう思いながら、声をかけようかと思ったけれど…でもそんな勇気はなくて。
申し訳なく思いながら、あたしがその人の前を通り過ぎようとしたら、ふいにその女子生徒に声をかけられた。
「あ、あのっ…」
「?」
その聞きなれない声に呼び止められて、びっくりして振り向くと…目の前にはその人があたしを見ながら立っていて。
…近くで見ると、ますます美少女。
…あたしは他の女の子を自分以上に褒めることは無いけれど、この人は同性のあたしですら見とれるほど、清楚で可愛い顔をしている。
「え、っと…何か?」
その顔をあたしが必要以上に見つめながらそう聞くと、その女子生徒が未だ困った様子で言った。
「職員室って、どちらにありますか?」

