【完】狂犬チワワ的彼氏



少し不思議に思ったけれど、でもそれを口に出すと怒られそうだから、あたしはあえて黙り込む。


…ま、いいか。


するとその時に、偶然コンビニの前を通りかかって…



「あ、拓海くんコンビニ寄りたい!」



あたしはコンビニを指さして、そう言った。



「え、何買うの」

「今日の晩ご飯ー。お兄ちゃんが彼女とデートで帰って来ないから、」

「あ、そう」



そしてあたしがそう言うと、拓海くんはコンビニの前に自転車を停めてくれる。



「俺ここで待ってるから」

「えぇ~。拓海くんがいないコンビニなんてつまんな、」

「……」

「…行ってきます」



…本当は、拓海くんとどこか寄り道がしたくて言ったのに。

拓海くんが不機嫌に目を細めるから、仕方なく頷いちゃったじゃんか。


あたしは渋々自転車を降りると、コンビニの中に入った。


あー、涼しい。





拓海 side



妃由がコンビニの中に入っていくのを見ると、俺は直ぐ様鞄の中から“ある物”を取り出して、自転車を降りた。

…それは、最近ずっと誰かから貰っている気味の悪いラブレター(嫌がらせ?)。


俺は妃由が戻ってこないうちにその手紙を細かく破ると、

コンビニのごみ箱にそれを突っ込んだ。



…あー、そういえば、さっき学校のロッカーにも入ってた手紙、

あれも捨てなきゃな…。