は、速い速い!
怖いって!
そう思いながら、咄嗟に拓海くんの腰に回している腕に力を入れると、拓海くんが前を見ながらあたしに言う。
「あれー?どした?妃由チャン、」
「ど、どしたじゃないよ!怖いよ!」
いや、映画とかドラマじゃよくこんなシーンを見るし、楽しそうにしてるけどさ、
あたしはそんな余裕は持てないからね!
あたしがそう思いながら必死で拓海くんに掴まっていると、拓海くんは、
「…しょうがねぇな」
「…っ、」
「スリルがあって面白かったのに」
そう言いつつ、ゆっくりとスピードを緩めていく。
は、はぁ…助かった、
しかし―――…
「……と、見せかけて」
「え、」

