「っ…!!」 そう言われて、あたしは思わず声を詰まらせる。 真剣すぎる直樹に、何て言っていいのかわからなくて。 あたしはこの今の関係が好きだから、 壊したくないから、本当の気持ちを口に出来ない。 直樹が本気で言っているのはわかったけれど、 あたしは…その気持ちには答えられないよ。 でも… そう思って、困っていたら… 「妃由…?」 「…!?」 その瞬間… ふいに後ろから、大好きな人の声が聞こえた。 拓海くんだ…!!