【完】狂犬チワワ的彼氏



店の外に、拓海くんがいた気がした。


…あの後ろ姿は、もしかして…。



……いや、でも拓海くんは三つ子だ。

もしかして、兄弟かもしれないし、あの人が拓海くんとは言い切れない。



あたしがそう思ってじっと窓の外を見ていると、そんなあたしに芽衣が怪訝そうに言う。



「ちょっと妃由、」

「!…え、」

「どうかした?」

「…、」



そう言って、あたしと同じように窓の外に目を遣る芽衣。


でも…。



「な、なんでもない!」

「!」

「それよりゴメン、あたしちょっと急用思い出した!悪いけど芽衣、また今度話聞くね」

「えっ」

「ほんとゴメン!」



あたしはそう言うと、自分が注文したジュースのお金だけをそこに置いて、一方的に店を出た。







…拓海くんじゃないかもしれない。

でも、確かめてみたい。


もしかしたら、ウザがられちゃうかな?



だけど…、