【完】狂犬チワワ的彼氏



「!」



……は?


れんあいたいしょう?



「な、何それ。イキナリだね」



しかしあたしがそう言って引きつった笑顔を見せても、芽衣が真剣な表情のまま言う。



「いいから答えて。恋愛対象として、加藤くんのことどう思ってる?」

「…」



そしてそう問いかけると、あたしの答えをじっと待った。


……え、や…意味がわかんないから。

その話の流れは、オカシイでしょ。

だってだって、そんなの…流れ的にまるで…




直樹が、あたしのことを「好き」みたいじゃん。





でも、そんなことは考えたくなくて、あたしは…



「…冗談。恋愛とか、言わないで。キモチワルイから」



そう言うと、ため息交じりに芽衣から目を逸らして窓の外を見遣った。



すると…その時、



「……あ、」



目を向けた先に、たまたまあたしはちょうど見覚えのある後ろ姿を見つけて…。



…“拓海くん”…?