2人だけの秘密。



その問いかけに、あたしはゆっくりと修史さんに更に近づく。

ドキドキしながら修史さんの前に回ると、その場にしゃがみこんで言った。



「……さっき、考えてたんですけど」

「うん、」

「あたしやっぱり…修史さんのことが知りたいです、」

「!」

「だから、もっと傍にいさせて下さい。予定通りにあたしとデートもして下さい」



あたしはそう言うと、薄暗いなかで必死に修史さんを見つめる。

すると修史さんは、寝転がっていた身体をそこから起こして、そっとあたしの左頬に手を伸ばす。

その手にドキッとしていたら、修史さんがゆっくり口を開いて言った。



「……それ、後で後悔したって知らないよ」

「!」

「鏡子が“やっぱり修史さんはイヤ”って言っても、俺離してやんないからね」



修史さんはそう言うと、あたしに向かって切なく微笑む。

だけどそれでも修史さんのことが知りたいあたしは、頬に伸びている修史さんの手になんとなく自身の手を重ねた。

そして、その時ふいに交わった視線にあたしも微笑み返すと……



「…っ!?」



…―――次の瞬間、あたしは何故か突然修史さんに強く腕を引かれ 、

気がつけば……



「…修史、さん…?」



修史さんがさっきまで寝転がっていたソファーの上で、今度はあたしが仰向けになっていた。