…どういうイメージ…?
その問いかけに、あたしは戸惑いながらも答える。
「えっと…優しくて、凄く誠実で、真面目で、…っていうイメージですけど…?」
若干震える声でそう言うと、修史さんは複雑そうな顔をしてあたしから視線を外した。
そして何を言われるのかと不安でいたら、修史さんがその視線を再びあたしに遣って言う。
「…それ、嘘だよ」
「え、」
「だから、それは俺自身が作った偽者。ほんとの俺は、全然そんなんじゃないよ」
「!」
そう言って、かけていただて眼鏡を外した。
「…に、偽者…ですか?」
「うん」
「じゃ、じゃあどうして嘘なんか…」
その言葉に少しショックを受けながらもあたしがそう言うと、修史さんが言った。
「……鏡子と一緒にいたかったから、かな」
「!」
「夢の中で会った時から鏡子のことが気になってたし、いざ会えるってなったらどうしても鏡子に俺を好きになってほしくて。
自分を偽ってでもいいから、どんな手をつかってでも鏡子の傍にいたかった。
だから、夢の中でも現実でもずっと“誠実”を演じたんだよ。
眼鏡をかけたら、本当にそれっぽく見えるだろ?」
修史さんはそう言うと、ビックリして何も言えなくなるあたしに向かって微かに微笑んだ。

