そのことにびっくりして、あたしは急いで修史さんの元に駆け寄る。
「大丈夫ですか!?」
そしてそう聞いて、修史さんの顔を覗き込んだら、修史さんが少し顔を引きつらせて言った。
「…もしかして、見た?」
「え、」
「さっき、俺がいない間に眼鏡見たの?」
修史さんはそう言うと、目の前のあたしと目を合わせる。
緊張感が走る空気に、すぐには肯定も否定も出来ない。
だけど、あたしはやがてその問いかけに勇気を出して頷いた。
「…はい」
「!」
「すみません。修史さんがいない間に、なんとなく手に取ったら…」
「…」
「偶然気がついてしまって…」
あたしがそう言うと、修史さんは…
「……マジかよ」
そう呟いて、深くため息を吐いた。

