「修史さんって…どうして眼鏡をかけてるんですか?」
あたしがそう聞くと、修史さんは一瞬黙った後少し笑って言った。
「どうしてって…そりゃあ目が悪いからね。眼鏡がないと見えないんだよ」
修史さんはそう言うと、私から離れて何気なく冷蔵庫に向かう。
そしてそこからペットボトルのお茶を取り出すと、それをコップに注いだ。
そんな修史さんの姿をあたししばらく黙って見つめていたけど、やがてその背中に近づくと、勇気を出して言った。
「……嘘」
「え、」
「目が悪いなんて、本当は嘘なんじゃないですか?
だって修史さんのその眼鏡って…
だて眼鏡ですよね?」
「!!」
あたしが恐る恐るそう言うと、次の瞬間…
「!?…っ、」
修史さんが突如手を滑らせて、
持っていたコップを床に落とした。

