そう思いながらびっくりしていたら、その時寝室の方から足音が聞こえてきた。
どうやら修史さんは寝室にいたらしく、あたしはリビングの方に向かってくる足音に気がつくと、急いで眼鏡をテーブルの上に戻す。
そして、ガチャ、とドアが開くとそこから修史さんが出てきて、言った。
「あ、鏡子お風呂あがったんだ?」
「はい、」
「じゃあこれ、ドライヤー。使って、」
「ありがとうございます」
修史さんはそう言うと、あたしにドライヤーを手渡す。
あたしがそれを受け取ると、修史さんはふいにテーブルの上の眼鏡に目を遣って、再びそれをかけた。
そんな修史さんを目の前にしたあたしは、思わず黙っていられなくなって修史さんに言う。
「……修史さん、」
「うん?」

