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それから数日くらいは、もぬけの殻の状態で日々を過ごした。
今までは広喜くんがいたからなんとか頑張って来れたのに、今はもう広喜くんはいないし、
もちろんあれから連絡だってあるはずがない。
……もう、仕事を辞めて実家に帰っちゃおうかな。
そう思っていた金曜日の夜。
独り膝を抱えてうずくまっていたら、その時玄関でチャイムが鳴った。
ピンポーン
「…?」
…誰だろう。
その音になんとなく時計を見てみると、時刻はもう21時。
あたしは全く予想が出来ないなかで玄関に向かって、ドアの覗き穴で外を見てみる。
すると、そこに立っていたのは…
「…!?」
広喜くんだった。

