その言葉にあたしは緊張しながらも柳瀬店長の隣に座る。
前だけを見据えて横を向けずにいたら、そんなあたしに柳瀬店長が言った。
「…この前は、誤魔化したり言いそびれちゃったりしたけどさ」
「?」
「単刀直入に言うと、俺と鏡子ちゃんって…
夢の中で何回も逢ってるよね?」
「!」
柳瀬店長はそう言うと、びっくりするあたしの顔を覗き込む。
…やっぱり、柳瀬店長もあたしと同じ夢を見ていたんだ…。
あたしはそう思うと、ぎこちなく「…はい」と頷いた。
「だよね!俺、昨日鏡子ちゃんとこの話がしたくてここに連れてきたんだよ!
鏡子ちゃんと初めて逢えた日は俺すげー緊張しててさ。
鏡子ちゃんは俺と何処かで会ったことあるとかなんとか聞いてきてくれたのに、あの時思わずとぼけちゃって」
「は、はぁ…」
「そっかそっか、やっぱそうだったんだね。良かった~やっと“鏡子”に逢えた。
俺ね、ずっと鏡子に逢いたくて仕方なかったんだよ。
だって、あの夢をずっとコントロールしてたのは俺だから」
柳瀬店長は思わずぽかん、とするあたしにそう言うとニッコリ笑った。

