「…どした?」
「…、」
そう問いかけて、ふいに交わる視線。
大好きな優しい目。
誰にも渡したくなんかないくらい、あたしだって修史さんのこと愛してるんだよ。
修史さんに限って、不倫なんかしないのはわかってるけど…。
あたしはそう思うと、修史さんに言った。
「…修史さん、あの…」
「…」
「修史さんて、ここ最近っ…」
しかし…
「…!?」
次の瞬間。修史さんが、あたしの言葉を遮るように、突然あたしにキスをしてきた。
いきなりのキスだからビックリして、だけど心地よくて目を瞑ると…やがてその唇を離して修史さんが言う。
「…鏡子の聞きたいことは、なんとなくわかってるよ、俺」
「!」
「ビックリした?…でもこのキスが俺の答えだから。俺を信じて」
修史さんはそう言うと、顔を赤くするあたしと目を合わせて、優しくニッコリ笑う。
…ずるい。そんなことを言われたら、信じるしかないじゃない。
ただ…
「っつか早く一緒に風呂入るよ。何もしないから来て」
「……」
そんな彼の言葉だけは…信用できないけど。
【何もしないから/おまけ⑥】
(…酔ってる修史さんて何か怖いね)
(え、何で?)
(いや、何もしないって言ってる笑顔が…)

