2人だけの秘密。

【おまけ⑥】



「修史さん…遅いな」


ある日の真夜中。

玄関と時計を何度も交互に見ながら、ただじっと修史さんを待つあたし。

修史さんは今日は会社の皆と飲み会で、遅くなるらしくて。

ただでさえここのところ残業続きでなかなか二人でゆっくり出来ないのに、その上の飲み会。

…わかってるよ。会社の人との付き合いも大事なこと。

いつもはこんな時間…0時を過ぎると流石に待てなくて先に寝ちゃうけど、今日のあたしはキッチンのダイニングで独り起きている。

…その理由は。

この前、ミキちゃんと同じ保育園に通う子ども達のお母さん達と会話していた時のこと。

たまたま他のお母さん達に、修史さんのことをカッコイイ旦那さんね、と褒められて、その流れで自分たちの旦那さんの話になって。

あたしが修史さんは最近残業続きで帰りが遅いことを言うと、言われたのだ。

“それって、不倫の始まりじゃない?”と。


「…~っ、」


あの時の会話を、思い出すだけで嫌になる。

だけど、だからと言って修史さんを疑っているわけじゃない。

でも考えてみると、確かに残業にしては凄く遅い日があるし、この前なんて一回帰ってこない夜もあった。

まぁ確かに支店の店長だから、忙しいのかもしれないけど…。

でもふいに、そのお母さん達に言われた言葉が脳裏を過る。