2人だけの秘密。


あたしが鏡に向かってもう何度目かわからないため息をついていると、そこへ幼稚園に行く準備万端のミキちゃんが言った。


「ままー、まだ行かないのー?」

「えっ…あ!」


そんなミキちゃんの言葉に、気がつけばもう時間は思ったよりも先に進んでいて。

それに慌てたあたしは、ミキちゃんを連れて幼稚園に向かった…。

………

それから、ミキちゃんを幼稚園に送って、マンションに戻って家事をしていたら、いつの間にかお昼になってしまった。

ミキちゃんがいないと「お腹すいた」と言われないせいか、お昼ご飯すら全く用意出来ていない。

っていうかお腹が空かないな…夕べの喧嘩のことを考えると、余計に。

そんなことを思いながら、それでも一応お昼ご飯を作っていると…。


その時。

玄関からふいにガチャリと物音がして、そうかと思えば…


「…ただいま」

「!」


何故か、修史さんが帰ってきた。

あれ?なんで?今日は早いな…。

そう思いながら、


「…早いね」


まだぎこちなさが残るなかあたしがそう言うと、ダイニングの椅子に座りながら修史さんが言う。