2人だけの秘密。


そう問いかけて、あたしに近づいてくる。

ってか、服!お願いだから服着てよ!

あたしは内心そう思って照れまくりながらも、平然を装って答える。

なんとなく、答えにくいけれど…


「……指輪」

「え、指輪って。結婚指輪?」

「そう。……どこにも無いの」


って、まだ二ヶ所しか探してないけどね。

あたしが指輪を探しながらそう言うと、修史さんは「そもそもここにあんの?」と聞いてくる。


「ある。…と思う。だって昼間お風呂掃除しようとして一旦指輪外したんだもん」

「…ふーん」


あたしがそう言う横で、未だ服を着ないままあたしを見る修史さん。

そんな修史さんに、あたしが「風邪引くよ」と言おうとしたら…その前に修史さんが口を開いて言った。


「…鏡子ちゃん、ちょっとこっちおいで」

「え、何で?今指輪探すのに忙しいのに」

「いいからいいから」


修史さんはそう言うと、あたしに向かって手招きをする。

…けど、そんな修史さんになんとなく戸惑う一方のあたし。

だってなんか、その不敵な笑みが…なんとなく怖い。

そう思いながら、恐る恐る近づいたら…