2人だけの秘密。

【おまけ④】



それに気がついたのはもう静かな夜。

ふと手元を見ると、あるはずの結婚指輪が何故かなくなっていた。


「…あれっ!?」


気がついたきっかけは、洗濯物を干していた時。

自分の服をハンガーにかけている最中に、いつの間にかないことに気がついた。

…え、嘘。いつからないんだろう。確か、昼頃にはまだしていたはず。

自分で指輪を外した記憶なんて、ない。


…思い当たる節は、


あたしは少し考えると、寝室で絵を描いて遊んでいるミキちゃんの傍に近づいて、言った。


「ミーキちゃんっ」

「あ、ママ。なぁに?」

「ねぇミキちゃん、ママの指輪知らない?」

「…指輪?」


あたしがそう問いかけると、ミキちゃんは不思議そうに首を傾げる。

…なくしものをした時は、ミキちゃんがそれをたまにおもちゃにして使っていることが多くて、悪いけど先ずミキちゃんを疑ってしまう。

けど今日のミキちゃんは、何だか知らなそう。

一応おもちゃ箱の中を探してみても、その姿は現してはくれなかった。


「ママ遊んでくれるの!?」

「ごめんね。そうじゃないの。ママちょっと探し物してて」

「“さがしもの”ってなに?」

「大事なものがなくなっちゃったってこと」

「ふーん…」