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そして、デート当日。
昼頃から修史さんが運転する車に乗って、あたし達は水族館に出掛けた。
夕べ、寝る前に修史さんがあたしに「どこ行きたい?」って聞いてきてくれて、咄嗟に頭の中に浮かんだ場所が水族館だった。
……なんだか、子供っぽいかなって気もしたけど、なるべくなら賑やかな方が緊張しなくて済みそうだから、そこがいい。
すると、車を走らせて約一時間が経った頃、ようやく大きな水族館が見えてきた。
早速車を広い駐車場に停めて、二人で受付を済ませて館内に入る。
あたしは修史さんと手を繋ぎたくてそのタイミングを見計らったりしているけど、修史さんはさっきからポケットに手を突っ込んでいるからそれがなかなか出来ない。
そうしているうちにも大きな水槽が見えてきて、修史さんが言った。
「お、すげぇ。ジンベイザメだって」
「すごーい。大きいですね、」
だけど、いざ大きな水槽を目の前にすると、そんな寂しさも少しずつ消えていってしまう。
男の人と二人でこんな風に何処かに出掛けるのは初めてのあたしは、ふいに修史さんの横顔を盗み見て、また前に向き直ると独り照れて笑った。
……いろんな魚を見ている、優しい顔。
やっぱりあたし、修史さんのこと……。
そう思っていたら……、

