ここはどこ?

真っ暗だよ

ねえ!

誰か!

どうしよう

声も出ない


『愛梨ー?こっちに来いよ!楽しいぜ!!』

全身が震えた

背中に嫌な汗をかく

ドクン、ドクン

体全体が心臓になったかのように振動が伝わってくる


「ハァ、ハァ、ハァ」

呼吸が荒くなる


恐る恐る後ろを振り返ってみる

「っは……!」


ドクン!!

心臓が跳ねた

何で!?

何でここに?!

『愛梨?大丈夫か?!』


嫌!

こないで!

近寄らないで!!


声にならない声で叫び続けた

何でここにいるの!?

あなたは私を裏切った

もう顔を会わせたくもない

なのに!なんでよ!?


肩に手を置かれた


『愛梨?』


「っひ!!」

『大丈夫』

「イヤアアアアアアアアアア!!」