「わぁー!本当だ!キモ!」 「死んだと思ってたのにー!やだ!」 「通りで空気悪いと思った」 生徒たちの嫌味たっぷりの声 なんかすごく懐かしいな 外の世界にずっといるとこんなのが可愛いとすら思えてくる でも、言われるのはやだ 私は声を無視して歩き始めた 行くあてもなく 「おーい!人間!無視してんじゃねーよ!」 頭に痛みが走った 生ぬるい液体が頬をしたって落ちてくる そっと後ろを振り返る 「人間のくせに無視するんじゃねえよ!」 そいつの片手には刀