年下オトコと秘密の恋

「お~い、Tシャツ着るのに時間かけすぎだぞ~」



カーテンの向こうから、有の声が聞こえただけで私のハートがドキドキと…



ハートを静めるように大きく、大きく、深呼吸をしてから


カーテンをゆっくり開いて、有の顔をなるべく見ないようにして
ブルーのTシャツを元の位置に戻した。


「あれ?それ気にいらなかったの?」



「う、うん…」



首を縦に振り、そう答えると有は違うTシャツを持ってきた。


「これ似合うんじゃない?一回着てみてよ」



有は、ピンクの真ん中に小さく向日葵のワンポイントが
ついたTシャツを私に渡して言う



「あ、うん…」



素直に受け取り、もう一度試着室の中へと入って行った。