年下オトコと秘密の恋

「それより、いちいちフルネームで呼ばないでくれる?」



頭を掻き、照れているのかモゴモゴと話している。



「じゃあ、なんて呼べば良いの?」



「ゆ…有でいい!」


私の方は一度も見ずに、窓を見てそう言った。


チラッと、また松川有の顔を見たら、頬は紅潮していて


カッコイイだけじゃなく、カワイイ一面もあるんだな、と思い


フフ、と口元が緩み自然な笑みを浮かべてしまった。