年下オトコと秘密の恋

「こんな事なら、パパの言う事聞いとけば良かった…」


私は、ハァーと一つ大きくため息をこぼしながら父親の言葉を思い出す。


『美樹!!パパの会社の社長の息子と結婚しなさい!!嫌なら、出ていきなさい!!』

私の答えは、もちろんNO。

出ていけ!!って言うのは、少し大袈裟だけど、
私も勢いで家を飛び出した。


「でも、知らない男と結婚だなんて…」

思い出すと、暑いはずなのに一瞬、背中に寒気が走り
ブルっとなった。